おすかわ平凡日常記

整え続ける日々

2024-01-01から1年間の記事一覧

優越感に飢えていないか

今になって思えば、明男の存在が石本の中にあった龍の卵を孵化させたのだろう。打ちのめされた心の隙間から溶岩が流れ、その熱によって龍が誕生した。石本は自分の傷を認めたくなかった。自分が誰よりも優れているという自覚を失わないために、人生から手を…

日常を整えるための心がけ

自分は自分にとって大事ということに気がつけば、自ずと自分を大事にしようと心がけることができるようになる。 ということは、以下の記事に書いた。 osukawa.hatenablog.com 自分を大事にするために心がけることは以下の3点。 ・自分を大事にする ・身の回…

消費をやめるための整理

なかでもボードリヤールが注目するのは労働である。現在では労働までもが消費の対象になっている。どういうことかと言うと、労働はいまや、忙しさという価値を消費する行為になっているというのだ。「一日に一五時間も働くことが自分の義務だと考えている社…

「へん=非常識」を排除しようとする癖が苦しみをもたらしてしまう

「へんじゃない」は「自分はへんじゃない」という理由だけで、「へん」という「もう一つ別の立場」を公然と排除してしまう。その結果、「へんじゃない=自分=正しい」の一つだけになって、自分を検討するために存在するはずの批判的な視点をなくしてしまう…

日常を整えるための大前提|自分は大事

大前提 日常を整え、日常を安定させるためには、大前提として「自分は大事」ということに気がつく必要がある。 日常的に不安や苦しみが多い人は、自分で自分のことを粗末に扱っている傾向が強いのだけれど、自分というのは一生付き合っていくもので、離れた…

エガちゃんねる対策でも考えるか

最近スマホを見る時間が増えてきている。 そしてその原因ははっきりしていて、それは江頭2:50さんの「エガちゃんねる」にはまりつつあるからだ。 とんでもない中毒性だ。 自分にとって何か楽しいことやおもしろいことがある時、それを非生産的だからといっ…

何かを欲しいと思った時に想像していること

消費者の側に欲しい物があって、それを生産者が供給するなどというのはまったくの事実誤認である。 たとえば数年前まで問題なく使っていたパソコンとそのソフト。なぜそれをいまも使うことができないのか? ソフト会社が「こんどのバージョンにはこんな機能…

姪っ子と遊んで学んだこと

ここ数日は実家に戻り、姪っ子たちと朝から晩まで遊び散らしていたのだけれど、とてもいい時間を過ごすことができた。 子供を見ていると、面白い。 子供は事あるごとに、私はこんなことができる、あんなことができる、私のほうが早い、私のほうが強い、私の…

お金に余裕ができにくのはなぜなのか

お金に余裕ができにくい理由 使わないものにお金を使っている 使っていないものは捨てる 捨てたくなければ使う 記号や観念や意味といった漠然としたものにお金を使っている まとめ 浪費は満足をもたらす。理由は簡単だ。物を受け取ること、吸収することには…

鬼を追い出す思考パッターン

あの姿を見てたら、アンさんがカミングアウトできなかった気持ちが痛いほどわかった。アンさんはきっと、すごく辛かったと思う。 アンさんは苦しんでいた。自分の心と体のカイリに、それを母親に告白できない葛藤に、きっとずっと苦しんでいたのだ。繰り返さ…

酒との付き合い方がようやくわかってきた

最近、だんだんと酒との付き合い方がわかってきた。 そもそも酒というのは1滴であっても身体にとっては毒らしいので、「酒は毒物」という大前提に仁王立ちする必要がある。 でも飲む時は飲む。 「自分は今はうまい毒物を飲んでいる」という前提で飲む。 飲…

高尾山に行ってきた。

先日、友人と高尾山に行ってきた。 私は基本的に、温かい時期にしか登山には行かないし、登山に行く時は一人なので、今回は初めての冬の登山、誰かと一緒の登山ということになる。 高尾山は初心者でも気軽に登りやすい山で、友人と談笑しながら登るにはちょ…

結局、思考パッターン

未成熟な人間が、この心理的な段階で、あいかわらず権力や暴力といった枠組にとらわれた心的態度を見せることがしばしば観察された。そういう人びとは、今や解放された者として、今度は自分が力と自由を意のままに、とことんためらいもなく行使していいのだ…

自分に寛容じゃないと息苦しくなるだけや

収容所監視者だということ、あるいは逆に被収容者だということだけでは、ひとりの人間についてはなにも語ったことにはならないということだ。人間らしい善意はだれにでもあり、全体として断罪される可能性の高い集団にも、善意の人はいる。境界線は集団を超…

自分ではないものに振り回されないようにモノを捨てる

精神の自由などいつでも奪えるのだと威嚇し、自由も尊厳も放棄して外的な条件に弄ばれるたんなるモノとなりはて、「典型的な」被収容者へと焼き直されたほうが身のためだと誘惑する環境の力の前にひざまずいて堕落に甘んじるか、あるいは拒否するか、という…

他責も自責も自分を傷つけている点では一緒

先日、職場のレイアウト変更があったのだけれど、その段取りがなかなかうまくいっておらず、嘱託職員のおじさんたちが、同レイアウトを企画した管理職について文句を垂れていた。 何か思い通りに行かないことがあった時に、私たちはつい人を責めてしまうが、…

【愛用品】朝食用のナッツとプロテインを購入した

先日、朝食用のナッツとプロテインを購入した。 いつも購入しているのは「食はこ」さんというショップのものだ。 ナッツもプロテインも毎日確実に摂取するものなので、わけのわからない余計なものはないに越したことがない。 生活の基本中の基本、基礎中の基…

相手に求めるハードルが高すぎて自分が苦しむ

身内を特別扱いした厨房係を責めるつもりはない。だれもが遅かれ早かれ生死の分かれ目に立たされるという状況で友達を優遇した人間に、だれが石を投げる気になるだろう。石を手にするなら、自分がその立場だったらやはりそうしないだろうか、と胸に手を当て…

人からの悪口は「相手にはそう見えているだけ」で受け流す

現場監督がなにも知らないくせにわたしの人生を決めつけるのをただ聞いているしかなかったとき、わたしはかっと頭に血がのぼった。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 私たちは相手のことをありのままに捉えているようで、実際は自分の中で相手を決めつ…

「床掃除は拭き掃除から」ということをようやく知った

私の床掃除の順番は以下のとおり。 ①ほうきで掃き掃除 ②クイックルワイパー(もしくはウェーブ)で拭き掃除 布団やマットレスなどベランダに出せるものは出してしまい、部屋をほとんど空っぽな状態にして、床全体の埃やゴミをまずは外に掃き出す、それから拭…

番号だけの自分を大事にできるか

大多数の被収容者は、言うまでもなく、劣等感にさいなまれていた。それぞれが、かつては「なにほどかの者」だったし、すくなくともそう信じていた。ところが今ここでは、文字通りまるで番号でしかないように扱われる(より本質的な領域つまり精神性に根ざす…

どうしてモノを減らすと心が落ち着きやすくなるのか

必要なものだけで良しとした暮らしは単純で、穏やか 凪良ゆう『汝、星のごとく』 人間関係も持ち物の量も、自分にとって必要な量、自分がきちんと使うことのできる量、大事にできる量の範囲内に抑えておくと本当に生活が落ち着いて穏やかになる。 これはどう…

役に立つとか立たないとか関係なく大事にしていけ

誰の、なんの役にも立っていない自分に価値があるとは思えない。 凪良ゆう『汝、星のごとく』 世の中には無職の人を価値がない人間として見て、「役立たず」と言って責め立てる人がいる。 そして、無職の人の中にも自分は何の役にも立っていないとして、自分…

自分の話をずっとし続けないように

先日、職場の新年会があったのだけれど、近くに座った人の中にずっと自分の話をしつづける人Aさんがいて、実際心底疲れた。 ずっと自分の話をし続けるタイプの人にはこれまで何度か遭遇したことがあるが、私の印象だと、50代以降の男性に多い。 彼らは本当に…

他人からの評価で自分の価値を規定しようとしていないか

父親に捨てられた子供、婚期を逃した娘という哀れみとはまったく逆に歯車が回り、若い子たちからは憧れの目で見られ、同年代からはやんわりと牽制され、年配の人たちはわたしをどう扱ったらいいのか戸惑っている。けれどわたしは本当に変わったのだろうか。 …

メタボリック・ドミノ

先日、歯の定期検診に行ってきた。 歯の定期検診は3〜4ヶ月に1度のペースで行っていて、かれこれ4年以上継続できている。 この習慣は実におすすめで、どんなに歯磨きをネバギバの精神で頑張っていても、諸行無常の理によって私たちの歯はどうしようもな…

「勝てば認められる」わけでは全然ない

仮に論破できたとしても、信頼されるどころか恨まれかねませんし、論理的に説得できたからといって人が動くわけではありません。 頭のいい人は、議論の勝ち負けではなく、議論の奥にある、本質的な課題を見極めようとします。 議論になるのは、その人の根底…

都合の悪いものは消し去ろうとする思考パッターンが苦しみを生む

確証バイアスとは、自分の都合のいい情報ばかり集めて、自分にとって都合の悪い情報は無視する傾向のことです。人間は見たい世界しか見ないのです。 安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』 このような人間は、過酷きわまる外的条件が人間の内的成…

自己肯定感の高め方

自尊心とは、自分で自分を尊重し、受け入れる態度のことです。自尊心が低いと自分で自分を肯定できないため、他者の承認が必要になってくるのです。 安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』 自尊心というのは自分を大事にするということなのだけれ…

思い込みの中で苦しんでいるだけ

けれど本当にわたしがつらかったのは、侮られる程度の自分でしかないという現実だったんだろう。わたしが今のわたしに価値を見いだせない。だから言いたいことも言えず、飲み込んだ自身の不満で自家中毒を起こしている。 そう考えると、問題の根本は自分なの…