先日、マッチングアプリでとある女性とマッチしたのだけれど、おそらく投資詐欺師だったように思う。
写真は至って普通。プロフィールもシンプルなのだけれど、シンプルすぎて掴みどころがない。
とりあえずマッチして、何通かやりとりしたのだけれど、メッセージの日本語がどことなく変だ。名前は日本人の名前なのだけれど、明らかにネイティブの日本語ではない。
そして、早々にLINEを交換しようと向こうから提案してきた。
私は正直嬉しくて、なんか乗り気だなー、とヘラヘラしていた。
LINEでしばらくやりとりをすると、やはり日本語がおかしい。そして休日は何をしているのかという話になり、彼女は「夜は少し投資をやっている」とのこと。
それから「あなたも投資をやっているか」と聞いてきた。
その時点で怪しさ満々で、ネットで以下のように調べてみた。
マッチングアプリ 投資 詐欺
すると、日本語がおかしいアカウントから投資の話が持ち出され、それから大金を掻っ攫われるという案件がかなりの数ヒットした。
やっぱり詐欺師だったどすかー、ということで、即刻相手方をマッチングアプリ及びLINE上でブロックし、事なきを得た。良かった。
私は海外を放浪していた時に、大なり小なりの詐欺被害に遭い、痛い目を見ている。
あの時は自分は騙されるような馬鹿な人間ではない、自分は正しい、と思い込んでいて、何か怪しいと思ってもネットで調べることもなく、誰かに相談することもなく最終的には騙された。
その経験を経たからといって、それから私は騙されないような賢い人間になったのかというとそうではない。私には確実に人に騙されるような側面がある。愚かな側面がある。その証拠に、実際になんか怪しいとは思いつつも、律儀にメッセージを返したり、ヘラヘラしていたわけだ。
そのような情けない側面があることは間違いないし、それはそれで仕方がない。そういう側面は自分を否定したり罰したりしても消え去ることはない。今後も末永く付き合っていくしかない。人に胸を張って自慢できるような側面でもないし、ある意味情けない側面でもあるけれども、それはそれで自分のかけがえのない一面なのだから受け入れていくしかない。
まぁ、とりあえず今回は詐欺に早い段階で気が付き、被害に遭わずに済んだ。
おそらく過去の放浪時代に詐欺に遭っていなければ、自分は賢い人間だ、正しい人間だ、というセルフイメージに自惚れたままで、その結果、その後のどこかの段階で詐欺に遭っていたのだろう。
今後も何らかの形でまた詐欺師が近づいてくるかもしれない。その時は正々堂々と自分には愚かな側面がある、ボンクラな側面があるという前提で、まずはネットで情報を収集するのが吉だ。大抵はそれで防げる。
過去の詐欺被害と今の愚鈍な自分の側面のお陰で今回は救われたと思う、感謝。
繰り返すが、日本語がおかしい、LINE交換のタイミングが早い、投資や金目の話題が出てくる、これは詐欺案件の可能性が濃厚なので要注意だ。
声出して切り替えていこう。