おすかわ平凡日常記

整え続ける日々

自分を整えるのは他人ではなく自分

私の日常生活において自分を整えるための基本的な活動は以下のとおりだ。

 

  • 寝る
  • 起きる
  • 食べる
  • 排泄する
  • 働く
  • 運動する
  • 家事をする
  • 読む
  • 書く

 

そしてよくよく見なくてもわかると思うが、自分を整えるためにさほどお金はかからない。

 

逆に、他人を見下すための消費(例えば、ブランド品を買い漁るとか、バエのための消費とか)や自分を乱すための消費(例えば、飲酒やギャンブルやタバコやジャンクフードとか)には金がかかるのではないかしらん。

 

金持ちでなければ自分を整えることができない、ということは決してなく、財産の有無に関わらず自分を整えるための活動は楽勝でできる。自分で自分を大事にするにあたって金の有無は関係ない。金だけではなく、地位や名声や才能や美貌等の有無も関係ない。

 

自分を大事にするにあたっては、自分にとって大事な人を思い浮かべて、その人を大事にするためにしてあげたいことを自分にしてあげればいいと思う。

 

例えば私には姪っ子がいるが、姪っ子には夜にぐっすりと十分な時間寝て欲しい。朝にすっきりと目覚めて欲しい。ジャンクフードはたまに食べる程度にして、基本的には健康的な食事をとって欲しい。毎日快便で、体内に毒素を溜め込まないで欲しい。体を動かして思いっきり遊んで、友達と良い人間関係を築いて欲しい。定期的に掃除された部屋で過ごして欲しいし、定期的に洗濯された服を着て欲しい。興味のあることは思う存分やって欲しい。姪っ子が落ち込んでいる時に、その落ち込みに拍車をかけるようなことはしたくないし、むしろ元気づけてあげたい。姪っ子に動いてもらいたい時に、罵声を浴びせて恐怖と不安をもってして無理矢理動かすようなことはしたくない。きちんと納得した上で気持ちよく動いてほしい。

 

このように自分が大事な人を大事にするために思うことを、自分に対して思い、それらが実現できるように自分で自分のために動けばいい。

 

自分を大事にするために、人に動いてもらうこと、人に気にかけてもらうことばかり考えているのであれば、それは自称大人とは言えない。自分が動くことによって自分を大事にできることができて初めて自称大人になれるのではないかしらん。

 

私たちは自分で自分を大事にするのではなく、他人から大事にされることを重視している。

 

そして、相手に自分の価値を認めさせれば、相手は自分を大事にしてくれると思っている。

 

そして、相手に自分の価値を認めさせるために、金や地位や名声や装飾品等をかき集める。私たちは他人から大事にしてもらいたいが故に、他人からよく見られるために必要だと思われるものをかき集め続け、握りしめ続けるために人生のほとんどを費やしてる。

 

そして、それらをもってして、こんなに価値のあるものを持っている私はこんなに価値のある人間なのだから、私の価値を認めて私を大事にしてくれぽよ、私のために動いてくれぽよ、と切望している。というか、こんな価値ある私は大事にされて当然でしょ、こんな私のために動くのは当たり前でしょ、と傲慢になっている。

 

他人が自分の思い通りに動いてくれたら、自分は価値のある人間なんだと思って安心するし、他人が自分の思い通りに動いてくれなかったら、自分には価値がないように思ってしまい不安になる。そして、自分の価値を認めてくれなかった相手に対して腹が立つ。

 

いずれにしても、自分を大事にするのは他人であるという前提に立っているが故の不安や怒りやその他諸々の不快感なわけだ。ぴえんだ。

 

自分を大事にするのは自分だし、自分にとって快適な空間や時間のために動くべきなのも他人ではなく自分だ。諸行無常の理によって、他人を含む何らかの予想外の事態が起こった場合も、それが自分の問題である限り、それに対処するのは他人ではなく自分だ。

 

自分が何らかの問題に対処するにあたり他人の力が必要な場合、それは自分が不快と思ったり不安に感じている事柄で、自分が本来対処するべき問題なのだから、自分の富や権力や美貌や名声を振りかざして相手を無理矢理動かすのではなく、相手に頭を下げて相手に気持ちよく動いてもらえるように自分が動く必要がある。

 

自分自身、自分の日常生活、自分の問題、それらを整えるのは他人ではなく自分である。自分のために誰よりも身軽に動かなければならないのは他人ではなく自分である。(だからと言って、全く他人に頼らないというわけではない。それは本来自分がやるべきことを他人がやってくれているのだから、他人がやってくれていることは全くもって当たり前ではないわけで、なおかつその人の助けがなければ自分の問題は解決しないのだから、その人のことも大事にする必要がある。相手を大事にして、相手が気持ちよく動いてくれる限り、相手に頼ることは可能だ。)

 

この大前提に立って声出して切り替えていこう。