おすかわ平凡日常記

整え続ける日々

合鍵を作った

後輩曰く、先日家の鍵を紛失し、10万円を支払う羽目になってしまったという。

 

自分の部屋の前に着いたのは夜遅くで、酔いと寒さと眠さから、管理会社にではなく、「鍵 紛失 開ける」みたいな感じのニュアンス的な雰囲気で調べたら検索エンジンのトップに出てくるような業者に電話をし、それから2時間近くかけて開錠してもらい、そしてその費用が10万円だったというわけだ。

 

その後輩は、もったいないことをしてしちまったぜベイビー、という後悔の念もある一方で、その出来事を色々と勉強になったでごわす、この話をすると親や友人が笑ってくれるでごわす、いいネタを仕入れることができたのでよかった、と最終的にはポジティブに捉えることができているようなので、私としても安心である。

 

今も思い出すと多少のモヤモヤを感じることはあるだろうけれど、最終的にはきちんとその後輩の中で消化されていくことだろう。

 

後輩は鍵を紛失したことにより10万円を失ったが、その10万円がなくなったからといって彼女の日常生活が何らかの決定的な影響を受けるわけではない。これまで食べていたものが食べられなくなったり、これまで着ていた服を売らなければならなくなったり、家賃を支払えなくなったり、そういうことは起こっていない。事実彼女は10万円を失った後も今までどおり食べたいお菓子を買っているという。社会人1年目で身の丈に合った生活を普段から送っている証拠だ。偉いと思う。

 

無論、10万円程度の紛失で決定的な影響を受けるような日常というのは、自称一人前の大人の日常としては改善の余地大とは思うのだけれど、不慮の事態が起こった時も特段の影響を受けない日常というのを普段から作り込んでおくに越したことはない。

 

ってことで、その一環としてさっそく合鍵を作ってきた。

 

これを人目のつかない誰も絶対にわからないであろう部屋の外のどこかに貼り付けておくことにより将来の潜在的な10万円の損失に備えることができるわけだ。

 

私は鍵を紛失して多額の金を支払う羽目になった人をすでに3人知っているので(みんな同僚だ)、脳髄ががらんどうである私がやらかしてしまう可能性も十分にあり得る。

 

確かに前の職場にいた時は合鍵を作っていたのだ。

しかし東京に来てからは気が緩み、その対策を怠っていた。

 

大事な教訓を思い出させてくれた後輩に感謝。