おすかわ平凡日常記

整え続ける日々

メタボリック・ドミノ

先日、歯の定期検診に行ってきた。

 

歯の定期検診は3〜4ヶ月に1度のペースで行っていて、かれこれ4年以上継続できている。

 

この習慣は実におすすめで、どんなに歯磨きをネバギバの精神で頑張っていても、諸行無常の理によって私たちの歯はどうしようもなく汚れてくる。

 

私の場合、歯磨きは1日3回行っているし、夜にはフロスを使って歯間の汚れをとったり、口内洗浄液で口をゆすいだりと、自分なりには丁寧に口内ケアをしているつもりなのだけれど、それでもどうしようもなくコーヒーやお茶による着色汚れは付くし、歯石ができてしまう。

 

よってここは、おいどんは歯磨きくらい一人前にできるぽよ、という上段に立つのではなく、素直に頭を垂れて、お金を払って、定期的にプロの方に歯を磨いてもらった方がいい。

 

ワニなんかも自分ではろくに歯磨きができないので、小鳥に磨いてもらっているらしいじゃんけ。

 

磨かれている間も心地がよく、実際にきちんときれいになるので当然それはそれで気持ちがいい。

 

わがままを言えば2ヶ月に1回のペースで通いたいところだ(私が通っている歯医者は4ヶ月に1回ということになっている)。

 

先日、歯医者に行ってはじめて知ったのだけれど、諸行無常の理が支配するこの広大無辺な世の中には「メタボリック・ドミノ」という言葉があるらしい。

 

それはちょっとした乱れから、あれよあれよとまるでドミノが倒れていくかのごとく、乱れが大きくなっていき、最終的には身の毛のよだつような病気へと発展していくという意味の言葉らしい。

 

そして歯の健康は、そのドミノの初期段階に位置する。

 

歯の健康というドミノが倒れてしまうと、次のさらなる大きなドミノの流れを引き起こしてしまう。

 

よって、歯の健康を保つことによってメタボリック・ドミノの流れを初期の段階で食い止めることができるというわけだ。

 

無論、別ルートからのドミノの転倒というのも充分あり得るため、歯の健康さえ保っていれば何とかなるなる鳴門海峡というわけではないが、まぁ、歯とは一生付き合っていくことになるのだから、大事にして健康を保つに越したことはない。

 

このちょっとした乱れから段階的に大きな乱れへと発展していくという構図は、何も健康だけに当てはまるようなことではないかもしれない。

 

諸行無常の理によって乱れは必ず起こるのだから、その乱れには対処できるうちに対処しておかなければ後でどうにもならなくなってしまう。

 

乱れに気づいたら即刻対処。

 

面倒臭いけれど、それが後々の破格のスケールの面倒臭さを回避する最善策となるということか。

 

声出して切り替えていこうと思う。