東京に転勤してきて人との会話が極端に少なくなっていた。
京都にいたときは気軽に話のできる上司や同僚がいて、定期的に飲みに行っていて、それが当たり前になっていたのだけれど、東京に来てそういう機会が極端に少なくなってしまった。
そのような中で、先日久しぶりに京都でよく話していた人たちと会うことができる機会がやってきた。
一緒に外を歩き、酒を飲み、飯を食べ、べらべらとくだらないことを話す。
かつて当たり前だったことが当たり前ではなくなったことで、そういう気のおけない誰かとただただ時間を過ごせることに対し、まじでありがてぇわ、としみじみと感じた。
以前は、おれは一人でも楽しい、人との交流はなくてもいい、などと強がっていたこともあったけれど、それは周囲の人々との気軽な交流がすでに一定度あったから楽勝で発することができた言葉であって、先日会った人たちに対して、まじでありがてぇわ、と思ったということは結局私は寂しさを感じていたわけだ。
自分の愚かさと傲慢さをただただ反省せざるを得ない。
そのことを気づかせてくれた同僚と東京に感謝である。
それに、地元の友人たちとも疎遠になっているので、ここらで連絡を取り直してもいいかもしれない。
数は多くないけれど、会いたい人、会ってくれる人はちゃんと大事にしていこうとしみじみと思えた数日間だった。