おすかわ平凡日常記

整え続ける日々

2021年に読んで良かった本 5選

2021年も労働の合間を縫って色々な本を読んだが、以下の5冊は本当に読んで良かったなーとしみじみと思う本である。


1:『一汁一菜でよいという提案』


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そもそも一汁一菜という型そのものがあることを私は知らず、何も考えずにテキトーに料理をしていたのだけれど、この型を知ることができ、この方で日常生活は十分であるということを学べただけでも非常にありがたかった。この本を通じて、先人たちの智慧、味噌汁の凄さに感動した。おかげで日々の食事は一汁一菜を基本とするようになり、手軽に健康的で経済的で季節ごとに変化の味わえる食生活をおくることができるようになった。おかげでこれまで買ったこともないような食材も楽勝で買えるようになった(カボチャやしめじ等)。ありがたいことである。


2:『良い戦略、悪い戦略』


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仕事でも、日常生活でも、何らかの問題に直面した際にどうするべきかを見極めるためには(つまりその解決方法、戦略を見つけるためには)どうすればよいのか。どのような点に気をつけないといけないのか。戦略とはそもそも何なのか。そして良い戦略と悪い戦略の違いは何なのか。これらの有益な情報が詰まっている本。目の前の事実に基づき、状況や問題を整理し、分析・診断する。分析・診断結果から基本方針を打ち出す。そしてその基本方針に従い、具体的な行動を導き出す。この型は生活のどの場面においても役に立つ。定期的に再読したい本だ。


3:歎異抄


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この本は曰く付きの本で、あまりにも誤解する人が多く、収拾がつかなくなる可能性があるため一時期は封印されていたという。そんな私も大いに誤解しており、数年前に一度読んだ時には、念仏すれば何でもやっていいのかよ、まじでくだらねぇぜ、と唾棄していたが、それが万死に値するとんでもない大誤解であったことが2021年に判明した。つまり私は過去には歎異抄を実質的には読んでいなかったということで、2021年になってようやっと読み始めたということになる。2021年は凝り固まっていた私の仏教観が溶解し、仏教まじですげぇと思い始めた年でもある。仏教を少しづつ学びながら『歎異抄』を読むと、そういうことだったのか!と感動を覚える。今後も何度も読み返していきたい。


ド素人が『歎異抄』を読む際は、必ず丁寧な解説本や解説動画を事前にチェックしてから読むことを強くおすすめします。解説本としては『歎異抄をひらく』、『歎異抄ってなんだろう』、開設動画としては菊谷隆太さんのYoutubeチャンネルがおすすめです。


4:『睡眠こそ最強の解決策である』


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これは睡眠がいかに大切かを力説している本。この本を読んで、睡眠不足には何のメリットもないこと、十分な睡眠をとった時のメリット、良質な睡眠をとるためのコツを学ぶことができた。細かい内容は忘れてしまったが、とにかくこの本を読んで、睡眠不足は百害あって一利なしだから、一日8時間以上の睡眠時間を確保するようになった。するとどうだろう。当たり前だが、以前よりも一日をものすごく気持ちよく過ごすことができるようになった。以前も睡眠は大切であると何となくはわかっていたが、やはりないがしろにしていたのだ。それが睡眠の専門家の力によって、健全な危機感を抱くことができるようになり、日頃の睡眠を見直す機会となった。ありがたいことである。


5:『デジタル・ミニマリズム


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スマートフォンをはじめとするデジタルデバイスとの日頃の付き合い方を見直す良い機会を与えてくれた本。自分にとって何が大切なのか、自分にとって優先順位の高いものは何なのか、ミニマリズムというのはまずは己を見つめて自分なりの重要事項を整理し、整理された重要事項をもとに何を手元に残して何を手放すのかを決めていく。「デジタル・ミニマリズム」はそれの時間版のようなものだ。自分にとって大切なことを明確にする。そしてその目的のために果たしてスマートフォン最良の手段であるのかを自問する。自分にとって大切な目的があり、そのためにはスマートフォンの使用が最善であると判断した時にのみ、スマートフォンを使用する。こんな感じである。この本のおかげで私はスマートフォンを惰性で触る時間を大きく減らすことができた(まだゼロではないが)。スマホをはじめとするデジタルデバイスの中毒性は凄まじいので、自分とデジタルデバイスとの付き合い方を適宜見直すために、定期的に読んでいきたい本である。



2022年も良い本に出会えると思う。楽しみである。



P.S.

2022年は再読する割合を増やしていきたい。