おすかわ平凡日常記

整え続ける日々

やめて良かったこと7選

1 「実家暮らし」をやめて良かった

私は20代のほとんどをニート・フリーターとして過ごし、29歳の時に定職に就いた。

 

定職に就くまでのおよそ1年間を実家で過ごした。

 

実家にいると金銭的な負担は相当少なくて済むし、やらなくても良い家事もあるので楽と言えば楽なのだけれど、楽過ぎてなんだかある種の気だるさを感じていた。

 

そして、近所付き合いも面倒だ。

 

というのは私は当時無職で、これは自意識過剰かもしれないが、おそらく近所の人から「あいつ昼間っから何やってんだ? 働いていないのか?」と思われていたと思っていて、見栄やプライドや虚栄心がバリバリに働き、近所の人間や地元の知人に会うのがとても煩わしかったからだ。要は無職の自分をどこかで恥かしく思っていたのだ。

 

そうしてなんだかんだあり、就職先が決まり、就職とともに実家を出て、誰も知り合いがいない土地に行くと、とても生きやすくなった。

 

家族との関係は良好であるが、今のところ、相当な理由がない限り実家暮らしに戻ろうとは思わない(もちろんたまには帰省もする)。

 

だからといって、実家暮らしの人を否定するつもりはさらさらない。

 

今でも実家暮らしの人を見下すような風潮があるように思うが、そんなくだらない価値観なんて気にする必要はない。

 

実家に住むことができるというのは、その分家族との信頼関係が形成されているということで、それはありがたい無形資産でもあるし、実家暮らしをして家族と助け合って暮せば、親孝行もやりやすい。

 

今の自分にとってどちらがしっくりくるのか、ただそれだけだ。

 

2 「テレビを見ること」をやめて良かった

私は大学進学を機に、地元を出たのだけれど(その後、地元に戻ってきたり地元から出ていったりしている)、それ以降、テレビを所有したことがない。

 

大学生1年生の春に買おうとも思ったが、金もなかったし、別にいいかなー、どうしても見たかったらワンセグあるしなー、と思っていたら、テレビがない生活に慣れてしまい、いつの間にかテレビが眼中に入らなくなった。アウト・オブ・眼中だ。

 

是が非でも見たいテレビ番組も特にないし、見ている時は確実に惰性で見ているに過ぎない。

 

自分の生活に決定的な影響を与えるようなニュースが報道されることはないし、相当大きなニュースは同僚や知人が勝手に教えてくれる。しかもそれほど大きなニュースを聞いたところで私にできることは皆無であーる。

 

テレビを見る時間があったら、本を読んだり、運動をしたり、有益だと思うYoutubeチャンネルを見ている方が遥かに満足度が大きい。

 

それに、テレビというのはあくまでも広告業界であり、全ては大金を出す広告主の都合の良いように情報が流される。

 

それに芸能人というのも商売として広告産業を担っており、彼奴らは金を貰えばどうような演技もするしどのようなことでも言う。

 

人のために全くならなような商品やサービス、人の人生を破滅に追いやるような商品やサービスを持ち前の演技力で、あたかも有益な商品やサービスであるかのように売り込む手助けをする、それが芸能人の一側面でもある(良い例が、銀行のカードローンやクレジットカードのリボ払いのCMだ)。

 

テレビを見ないことにより、上記ようなノイズや茶番に触れる機会を大幅に減らすことができる。

 

もちろん企業が常時総力をあげて仕掛けてくる広告のノイズや茶番から完全に自由になることは難しいが、テレビを見ないと生活の心地よさは格段に上がる。

 

もちろん、個人によるだろうが。

 

3 「コーヒーを家で飲むこと」をやめて良かった

コーヒーを家で飲むことをやめたのは今年の1月くらいからで、それまでは毎日のようにコーヒーを飲んでいた。

 

コーヒーを飲むと歯が汚れる。だから飲むことをやめた。それだけだ。

 

だからといって、コーヒーの一切をやめたというわけではなく、家で飲むことをやめただけだ。カフェに行くと飲む。

 

これまで1週間のうち毎日飲んでいたが(休みの日は1日2〜3杯は飲んでいた)、それが今では多くて週に2杯になった。単純計算で飲む量がおよそ70%減った。

 

コーヒーを家で飲むことをやめてからというもの、おかげで歯が汚れにくくなった。

 

定期的に歯の掃除をしてくれている歯科衛生士さんも着色汚れの具合が全然違うと言ってくれている。ありがたい。

 

その他のメリットとして、コーヒーの摂取量を減らしたことにより、寝付きが良くなったような気がする。やはりこれまではカフェインに毒されていたのだろうか。

 

コーヒーはたまの楽しみとして週に2杯くらいがちょうど良いのかもしれない。

 

4 「大手キャリア」をやめて良かった

大学卒業と同時に無職になった私は早速携帯代金の高さに気がついた。当時はauを使っていて、月々の支払いは確か7000円ほどであったと思う。

 

若年無職にとって毎月7000円の支払いはキツい。それまではバイト代でテキトーに支払っていたため特に気に留めなかったが、貯金が目減りするだけの生活のおかげで目が冷めた。まじで高けぇと。

 

当時は格安スマホもあまり整備されていたかったし、そもそもSNSが煩わしくなってきた。

 

その一つの理由は、当時の私が無職で(私はしばらくぶらぶらしたかったので積極的に無職になったのだが)、友人が就職していたり、大学院に進学していたりして、SNSを通じて他人と比べてどうしても自分が停滞しているような気になってしまっていたからだと思う。

 

さらに、スマホを惰性で見る時間がどことなくもったいないなとも思っていたというのもある。

 

そんなこんなで、もうやってれへんど、と即刻auを解約し、スマホを手放し、プリペイド携帯に切り替えた。

 

それはソフトバンクプリペイド携帯で電話とEメールしかできない。料金は2ヶ月で3000円。キャリーオーバーもできる。最高である。2〜3年ほど愛用した。

 

それから海外を放浪ためにsimフリースマホを新調し(どことも契約はしていない)、帰国してからも就職するまではどのキャリアとも契約することはなかった。

 

就職を機にさすがに通信会社と契約をしようという気になったのだけれど、大手キャリアという選択肢はなく、当時は格安スマホという位置づけであった楽天モバイルを利用することにした。

 

通信環境も私にとっては十分で、大手キャリアは今でも割高過ぎる。

 

無職・無収入の経験によりかなり早い段階で大手キャリアを警戒できるようになれた。良かったぜ。

 

5 「労働組合」をやめてよかった

就職すると、無職・フリーターの時にはなかった費用が発生するのだけれど、その一つが労働組合費、いわゆる組合費だ。

 

入社すると、先輩が勧誘に来る。

 

通り一遍の説明をして、ここにハンコを押せと。

 

入らないと後ろ指を指すような人もいるから入っておいたほうが良いよと。

 

組合費も月々最低5000円はかかるようだし(給料が上がるたびに組合費も上がっていく)、勧誘方法も気持ちが悪かったが、同調圧力に屈して入ることにした。

 

入ってみると、メーデーや新規組合員学習会やレクリエーションや他の組合との交流会などがあったのだけれど、それらの活動がどのように労働条件の維持向上に有効なのかさっぱりわからない。要はそれらは飲み会だ。

 

そしてそれらの飲み会には当然ながら費用がかかる。

 

それらは毎月の給料から天引きされる。

 

それらの飲み会を楽しみにして毎回嬉々として行ける人はいいだろうが、当然中にはそのような飲み会に行けない人、行きたくない人もいる。しかし、飲み会に行かない人からも組合費という名のもとで飲み会代が楽勝で徴収される。何か気持ち悪い。

 

飲み会に参加しない人については、後でお金を返すか、そもそも初めから飲み会代分のお金は徴収せずに、完全に参加希望者の都度払い制にすればいい。

 

一般的に労働組合自体は意義のあるものだと思うし、その存在を否定するつもりはない。

 

しかしながら、少なくとも私の会社の労働組合は何をやっているのかよくわからない。組合活動に熱心な先輩に何をやっているのか、メリットは何なのかときいてもイマイチはっきりしない。

 

当時の上司も押し付けられて支部の役員をやっていた時期もあり、管理職になるまでのかなりの期間組合員だったらしいのだけれど、結局何をやっているのかわかんねぇんだよね、ということである。

 

同期も1期上の先輩もやめたいけど、やめにくいと言っている有りさまで、とにかく漠然とした理由で高い組合費を払い続ける人間の集団がうちの会社の労働組合であることがわかった。

 

よって、組合費相当の価値を感じません、ということで私は組合を抜けた。加入期間は1年半ほどであった。

 

やめたことによってスッキリした。労働組合に関するよくわからないことに振り回されなくなったからだ。時間もお金も労力も節約できる。

 

繰り返すが、私は労働組合そのものの意義や役割を否定するつもりは一切ない。『労働組合とは何か?』という本を読んで、むしろ労働組合は労働者にとって大切なものであるということは理解しているつもりだ。しかし、まぁ、同書によると日本の企業型組合は本来の労働組合でなく、時代錯誤も甚だしいとのことだ。

 

なにはともあれ労働組合はやめてよかった。

 

 

6 「1日3食」をやめて良かった

私はフェルミ研究所という本要約チャンネルを定期的に視聴しているのだけれど、同チャンネルでは少食をおすすめする本を多く紹介している。

 

何度か聞いているうちに、少食を試してみたくなり、朝食を抜くことにした。

 

これまでは朝食にフルーツグラノーラやトーストやホットサンドを食べていたのだけれど、それを白湯とプロテインにした(プロテインは胃腸に負担をかけないためカウントしないそうである)。

 

これで案外といける。

 

昼は食べるし夜も食べる。

 

よってこれまでは1日ガッツリ3食だったのだけれど、それが1日2食になった。

 

朝食を抜いたおかげで、時間に余裕ができるし、食費も浮く。

 

しかも余計な脂肪が落ちた。それまでずっと60キロだった体重が55キロになった。だからといって栄養失調になったわけではなく、体調も良好。集中力も上がったように思う。

 

仕事がある日の昼食はおにぎり1個と味噌汁と納豆で固定しているのだけれど、ある日おにぎりを2個食べたことがあった。その日はお腹が張って、いつもの調子ではなかった。やはり人間は、というより少なくとも私は、腹八分目くらいが丁度いいのだろうと思った。

 

7 「遅寝」をやめて良かった

 

学生時代、そしてそれに続くニート・フリーター時代のほとんどは生活リズムが無茶苦茶で昼夜逆転生活であった。

 

しかし、就職を機に生活リズムが段々と矯正されてきた。

 

それでも夜遅くに寝ることもあり、睡眠不足で眠たい状態で仕事に取り掛かっていた。

 

そんな時に睡眠に関する本を読み、睡眠不足は百害あって一利なしということを学んだ。睡眠不足のデメリットの詳細は割愛するが、とにもかくにも睡眠不足は百害あって一利なしなのである。

 

それから毎日の睡眠時間を7〜8時間は確保できるように、起床時間から逆算して夜の11時には寝るように心がけた。そして夜の11時に眠れるようにはなった。

 

しかし、夜の11時に寝て、朝の7時に起きるという生活を送ると、本を読んだり勉強をする時間がどうしても夜になってしまう。夜は疲れて読書も勉強も捗らない。

 

よって就寝目標時間を9時台にしたところ、6時前には起きることができるようになった。それから勉強なり読書をすると確実に集中して良い時間を過ごすことができる。

 

今では夜11時就寝も「遅寝」である。しかし、まだ「早寝」が習慣づいたわけではないので、これから確実に習慣化していければいいなと思う。